smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDMをAPS-C、フルサイズで撮る
こんばんは。嗚呼、カメラ殿 第六回はPENTAX Kマウントレンズsmc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDMを紹介させていただきます。
このレンズの開放は柔らかく絞ればキリッとする描写はとても使いやすく、よく主力として持ち出しております。
APS-C用のレンズながら、フルサイズでも十分使用できるところもありがたいですね。(詳細は後述します)
というわけで本日は、フルサイズ機とAPS-C機での作例を交えながらこのレンズの魅力を語らせていただこうと思います。
観賞価値の高いsmc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM
smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDMは、PENTAXのAPS-C機用に開発されたレンズ。私はこのレンズをよく「眺めて」います。
なんというかこのレンズ、観賞価値が非常に高いのですね
派手さがありつつも堅実なビジュアルは、このサイズ感から生まれるものでしょうか?厚みのあるフードも非常に格好がよく、使用時、逆付けどちらの状態でもいい感じに雰囲気を引き締めてくれます。
美しいコーティングを施されたレンズを正面から覗いた時に見える深みは本当にバランスが良く、いつまでも見ていられますので、触れる機会のある方は是非正面から覗いてみてください。
カメラに装着した時も、本当にかっこいいですね。
フルサイズ機で使用する
このレンズは公式にはAPS-C機用でありながら、ユーザの評価では「絞れば十分フルサイズで使用可能」と言われています。
開放で撮影すると周辺減光等が発生するときもありますが、それすらも「味」として見られることがほとんどで、フルサイズでもガンガン使用していける一本と言えるでしょう。
フードは純正のものを使用するとケラレが発生しますので、私はフルサイズ使用時には汎用のラバーフードを使用しております。
PENTAX純正であれば、PH-
それではPENTAXのフルサイズ機「K-1改(アップグレード済みK-1)」で撮影した写真を見ていただきましょう。
解放1.4の明るさは夜間にも強く、さらにスターレンズとしての性能の高さもあり以下のような安定した描写を得ることが出来ます。
高感度に強いK-1改と合わせれば、夜間でも手持ち撮影が可能になるところは本当に嬉しいですね。
55mmという焦点距離と合わさり、良い感じに夜間スナップを楽しむことが出来ます。
絞った時の描写は素晴らしく、APS-C用レンズをフルサイズで使用していることを忘れてしまいます。
そして優れたコーティングにより、逆光にもかなり強い。
これだけの性能のレンズでありながら、フィルター径58mmというのも素晴らしいところ。
重量は375g、サイズは70.5 x 66 mmと持ち運びしやすいサイズなのも魅力的です。持ち出し頻度が高くなるのも、当然ですね。
さらにさらに。防塵防滴と非常に屋外でアクティブに使いやすいレンズにも関わらず、スターレンズの中でも安価に入手しやすいとう特徴まであったりするんです。
このレンズがラインナップされているという事は、PENTAXユーザーである私にとって本当にありがたいことでした。
APS-C機で使用する
それでは、今度はAPS-C機で撮影した写真を見ていただきましょう。
使用したカメラはPENTAX KP J Limited。先日公開させていただいた以下の記事で紹介させてもらったカメラになります。
APS-C機にとりつけるとフルサイズ換算で84.5mmとなり、標準から少し望遠へと寄ったレンズとなりますので、フルサイズ使用時とはまた違った感覚での撮影になります。
84.5mmとなったおかげで、自然体を邪魔しない距離感を保てたり。
少し奥にある被写体を狙いやすかったり。
移りゆく葉の表情を捉えたい紅葉の時期にも、使いやすいですね。
少し高い位置にある枝でも、しっかりと狙えます。
質感描写も見事なもの。
この高い解像感を、KPに合わせることでより軽量にコンパクトに持ち運べるようになるというのは、大きな利点の一つだと思います。
ちょっとカバンに余裕があれば、レンズを装着したまま収まってしまいますので。
逆光環境でも複雑な絵を精細に映し出してくれるところは、さすがスターレンズ。
周辺の甘さも全く感じません。発売からそれなりに時の経っている製品ではありますが、色褪せぬ品質が手の中にあります。
人工の光の写し出しも見事。
暗く落として撮影しても、ディテールが認識できる解像感は本当に素晴らしいです。
同じくスターレンズであるHD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWでも似たような事を話しましたが、このレンズは実力以上の写真を撮らせてくれるような気がしますね。
そしてやはり、このレンズは夜間スナップが楽しくなってしまうのです。
旅行先のホテルに荷物を置いて、このレンズ一本で歩く。そんな使い方を、よくしているように思います。
明るい単焦点ならではの面白さを、高いレベルで提供してくれるからかもしれませんね。
私の大好きな助手席からの写真撮影にも、とてもいい感じ。
AFに設定していてもMFが使える、クイックシフト・フォーカス・システムのおかげで、駐車場の出口の旗に良い感じの光が当たった瞬間を撮ることができました。
車内でも邪魔にならないサイズですから、安心して窓の外を狙えます。
そんな感じでこのレンズ、一本カバンに忍ばせておくだけで、撮影の底が上がる……そんな製品ではないでしょうか?
いやほんと、小さいし堅牢だしと持ち運びという点でもとても優れているのですよね。荷物の多い時でも追加しやすいというのは本当に、本当に力になってくれる特徴だと思います。
そこでさらにレンズ自体の観賞価値も高いときていますので、もうお気に入りになるしかありえないレンズなのです。
本日は、smc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM。私の手持ちレンズの中でも、持ち出し頻度の高いレンズを紹介させていただきました。
それでは、お読みいただきありがとうございました。嗚呼、カメラ殿。次回もまた、よろしくお願いいたします。