私はHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRをじっくり鑑賞したかった

2022年2月21日

こんばんは。

嗚呼、カメラ殿をお読みいただきありがとうございます。

 

このブログは今回で、第二十一回を向かえることができました。

今回の主役は、PENTAXのHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR。このレンズを、じっくり鑑賞しました……というお話です。

PENTAXのHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRを鑑賞せよ

私の中のカメラを司る器官が命じる……「PENTAXのHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRを鑑賞せよ」と。

 

こんばんは。嗚呼、カメラ殿です。

本日私が鑑賞させていただきましたのは、HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRです。

このレンズは、PENTAX初のフルサイズ機K-1に合わせて発売された標準ズーム。

28-105mmF3.5-5.6というスペックから見ても分かる通り、いわゆる普通の標準ズームになります。

このレンズ、めちゃくちゃよく写ります。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

明るいレンズではないので極端にはボケないですが、ボケ自体はとてもきれいで、なおかつしっかり解像する。

非常に使い勝手の良い、K-1に合わせて持っておきたい一本といえるかと思います。

 

夜間撮影に強いPENTAX K-1改(アップグレード済み、PENTAX K-1 Mark II相当のカメラ)に合わせれば、夜間撮影もお手の物。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

簡易防滴でもあるので、雨中の撮影でも安心感があります。

 

このレンズ、はじめてみた時から「カメラに装着したときのバランスが良い、素晴らしく良い、いや、めちゃくちゃ良いですねこのレンズのバランス感」と感じておりました。

特にPENTAX K-1につけた時!

さすが同時期に開発された製品同士、組み合わせると見事な一体感を見せてくれるんです。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

鏡筒の半分以上を占めるズームリングが、K-1のもつタクティカル感によく合いますね。

 

この一体感はどこからやってくるのだ……と、レンズ全体を見渡してみると……「ああ、フードか」と気づかされます。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR鏡筒の太さに対して大きな差がない、花形フード。

逆付けしても順付けしてもスッキリしているこの見た目が、このレンズの「標準ズーム感」を高めているような気がします。

フードの作りはとても良く、重厚感を感じさせる厚み、優しさを感じさせるなだらかな切れ込み、そしてPENTAXのお家芸であるPLフィルター操作窓のでっぱりが、良いバランスで共存しています。

 

そしてこのフード、外してもかっこいいところが実にニクい!

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

特に左側から見た時は「フードないほうが強そうだな……」と思ってしまうような、妙な迫力がありますね。

 

せっかくなので、もう少し近づいてみましょう。(ついでにレンズフィルターも外してみました。)

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

やはりフードがないと迫力が増しますね……。このレンズのフードは、ある種の調和役のような存在なのかもしれません。

 

そして、右、左ときたら、真上からも見たいというのが人情というもの。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

撮影中の視点にも近い角度である、俯瞰。

この角度から見ると、めちゃくちゃまとまり感あっていいですね。実際に首から下げて手を添えたときのしっくり感は、もう半端ねぇですよ。

 

さてさてこのレンズ、まだまだ鑑賞したいポイントがあります。

それは、ズームによる伸長。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

めいっぱい伸ばすと、それなりに長くなるレンズなのですが……「伸びてはじめて見える部分」にも、しっかりとざらついた処理がしてあるので、安っぽさは感じません。

落ち着いた反射が見せる精悍さは、さすが現代のレンズという感じでしょうか。

 

では、もう少し近づいて。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

PENTAXのこうした表面処理は、どこかアウトドアな感じがしてかっこいいですよね。

 

そして……この「伸ばした時」も…………フードなしの迫力は健在……!

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

しかもこのフード、私の手元にあるレンズの中でもトップクラスにつけ外しの感触がいいんですよ。

しっかり固定されるけど、スカッと脱着できる。

そのおかげでフード脱着が楽しみになってしまい、何度もつけては見て、はずしては見てとやってしまうのです。

 

この脱着のしやすさは撮影時にも大きなアドバンテージとなりますね!アクティブな使い方をすることも多い標準ズームとして、この特徴は実に素晴らしいです。

 

そうです、このレンズ、標準ズームなんですね。標準ズーム、標準ズームなんです。

K-1にしっくりはまる標準感。

フードの脱着を含めた高いレベルでの操作感という標準感。

そして、信頼できる描写力という標準感。

 

めっちゃくちゃ頼もしい標準ズームですよ、このレンズは。

では最後にもう一枚。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

太いズームリング、細いピントリング。そしてざらついた処理。

こうやって部分的に切り出しても、なんだかバランスの良いレンズですよね。