PENTAX KP J limitedと初めての旅。撮影を高めてくれるグリップとデザインと

2022年2月21日

こんばんは、嗚呼、カメラ殿 第五回は……「このカメラを持っていない自分でいたくない」そんな思いが溢れてきて、手にしたカメラを紹介させていただきます。

PENTAX KP J limited

 

PENTAXのAPS-C機、KPをベースにしたファクトリーカスタムモデルです。

PENTAX KP J limited、旅出発前夜に到着ス

PENTAX KP J limited。一点づつ作られるカスタムモデルであるこのカメラは、注文して即発送されるものではありません。(このカメラがどのようなカメラかご存知でない方は、是非公式ページを御覧ください。公式ページのメッセージは本当に熱いです!

私の手元に届いたのは、注文してから約半月後。なんと、翌朝から旅に出るぞという日の夜のことでした。

しかも、その旅の初日はJ limitedの企画・デザイナーであるTKOさんのお話(PENTAX100周年月間トークショー)を聞きに行くという日!なんとも運命的なタイミングでKP J limitedは私の手元に来てくれたのですね。

これは本当に、本当に嬉しい到着でした。

素晴らしいタイミングで発送していただき、本当にありがとうございます。

 

手にした翌日に、生みの親に会える。

正直、翌日のことを考えるとテンションが上がりまくりでしたので……我ながら、その晩は「よく眠れたものだ」と思います。何度も何度も、布団から出てカメラを触りそうになるのを必死で抑えました…………。

 

さて。少し振り返り、到着した時の感動を語らせていただきましょう。

KP J limitedは過去に何度かイベントで見て、触らせていただきましたので今回が「初触れ」というわけではありません。このブログ「嗚呼、カメラ殿」を一緒に運営しているもう一人は、私より先にKP J limited(Dark Night Navy)を入手しており、バリバリ愛用しておりましたので入手前から見る機会が多かったカメラでもあります。

PENTAX KP J limited Dark Night Navy

 

ただやはり、開封した時は「違い」ましたね。

カメラが、自分のカメラになる瞬間。

手が震えるほどの感動。そして、目に映る驚くほどのかっこよさ。もちろん私はこのカメラがかっこいいカメラであることを知っていましたし、だからこそ欲しかったわけですが――――いざ自分のカメラとして手にとった時は、なんていうかすごかったですね。

もしかすると私は、このカメラがほしすぎて「じっくり見てきた」ようで「目をそらしていた」のかもしれません。しっかり見てしまうと、持っていないことに耐えられなさそうで。

 

私が購入したのは、Black & Gold。smc PENTAX-DA 55mmF1.4 SDMを装着するともう、なんと言ったら良いのでしょう。かっこよすぎて……!

PENTAX KP J limited

冒頭でもお話させていただいたとおり「このカメラを持っていない自分でいたくない」と、強く強く感じて手に入れることを決めたこのカメラ。正確には「このカメラを持っていない自分でいたくない」ではなく「このカメラを持っている自分になりたかった」という気持ちだったと――――はっきりとわかりました。

 

さらにさらに感動的だったのは、グリップの握り心地。グリップが手に吸い付くという感覚は、このカメラで初めて味わったものです。

入手前に何度もKP J limitedは触らせてもらってていましたが、やはりその時は自分のカメラではありませんでしたので、どこか遠慮して自分の握り方ができていなかったのでしょう。自分のカメラとして、これから一緒に写真を楽しんでいく相棒として、「使う前提」で掴んだグリップはもう最高でした。

私はPENTAX K-1を愛用し、あのしっかりと握り込めるグリップが本当に好きなのですが、それとはまた違う、そして同じように信頼できるグリップとの出会い。翌朝早い旅前夜でなければ、朝方まで触って、眺めていたと思います。

カメラを生みの親に見せれるという喜び

さて、開封話はここまでにして、持ち出し話をさせていただきたいと思います。

KP J limitedのデビューはもちろん、翌日からの旅。操作については、K-1との共通点も多かったので特に悩むこともなく。吸い付くグリップのおかげで、本当に撮影に集中できましたね。

 

旅の初めの行き先は、新宿リコーイメージングスクエア。J limtedの生みの親であるTKOさんのトークショー「TKO流デザインのかんがえ方」に参加させていただくためです。

そのお話は、なんと言ったら良いのでしょう。私のカメラに対する思いを受け止めていただいているような、私がこのカメラをほしいと思った理由を解説していただいているような、本当に本当に不思議な体験となりました。

TKOさんの過去に携わったモデルの話や、デザインにかける思いの話。聞けば聞くほど「このカメラを手にして良かった」という幸せを感じられるのですね。

その熱が、カメラから伝わるからこそ私は「このカメラを持っている自分になりたかった」と思ったのかもしれません。

 

トークショーの中で語られていた「マイノリティ」であることを恐れてはいけないという話。まさにこのカメラは、私に恐れない自分になろうとする力を与えてくれる存在だと思います。

 

トークショー後も、色々なお話を聞かせてくださり、そして聞いてくださりと嬉しくて仕方のない時間。

冷静に考えてみれば、大好きなPENTAX、そしてどうしても欲しくて手に入れたカメラの生みの親とお話させていただいているのですから、幸せに決まっていますよね。そんな機会を作っていただけるというのは、とてもありがたいことだと思います。

しかもそんな時間が今年一年の間に何回もあったのですから!TKOさん、J limtedチームの皆様本当にありがとうございました。

旅の中で鑑賞する

今回の旅は良い景色も多かったのですが、私の目線は景色だけでなくカメラ本体にも何度も向いていました。

グリップの色彩、直線的で面の多い「スピード感」を感じるトップカバー。このカメラは、公式ページにも書かれているとおり光の条件が変わると表情を「大きく」変えるので見ていて本当に楽しいのですね。

 

Black & Goldも!

PENTAX KP J limited Black & Gold

Dark Night Navyも!

PENTAX KP J limited Dark Night Navy

なんだかとても、屋外が似合うカメラのような気がします。さらに屋内で見ても魅力的。カメラは生きている、まさにそう言いたくなる美しさでした。

KP J limitedのおかげで、この旅は非常に彩りのあるものとなりましたね。

PENTAX KP J limitedの使い心地

どうも興奮冷めやらず、感情的な話ばかりとなってしまいましたが……本日の締めに、KP J limitedの使い心地についてお話させていただきたいと思います。

特筆スべきはやはりグリップ。TKOさんもとてもこだわっているとお話されていた、このカメラグリップはとても自然な使い心地を提供してくれます。KPの重量、そしてダイヤルの配置。何から見てもバランスが良く、初めて使うカメラであることを忘れてしまうかのような感触でした。

首に下げた状態から、構えて撮影するまでの流れが本当にナチュラルなんですよね。

グリップがしっかりしているので、標準レンズ、長さのあるレンズ、短いレンズ……どれをつけても良い感じです。

 

厚みのあるグリップとは言っても、決してKPの小ささを邪魔するものではなくカメラバッグへの収まりも良い感じ。

しまう、取り出すという作業もスムーズに行なえました。

PENTAX KP J limited

長いトップカバーも邪魔になることもありません。むしろ、トップカバーが生み出す雰囲気が、安心感を与えてくれるのです。

集中力を与えてくれる形状とでも言えばよいのでしょうか?確実にKP J limitedのデザインは、撮影にプラスに働いているように思います。

 

使っていて楽しい。気持ちが良い。シャッターをきりたくなる。そして、使っていて嬉しい。本当に良い時間を過ごさせてくれますね。

PENTAX KP J limited

「見た目が良いだけのカメラじゃない」と言える使い心地。時間の質を高めてしまう「見た目の良さ」。その二つの要素の共存は、このカメラから感じる「前進する力の強さ」の秘密の一つなのかな……?と、ふと思います。

PENTAX KP J limited

デジタルカメラとしても非常に使いやすく、ベースになったKPの完成度の高さも感じます。KPは電源を入れた時の音がいいですね!

引き締まったボディは持ち運びもしやすいので、K-1との二台持ち出しも今後試してみたいところです。操作感に共通するところが多いので、並行して使いやすいカメラのように思いますので。大好きなK-1。そして大好きなKP J limited。その二台を持ち出したら、さぞ楽しいことでしょう。

 

さて、本日開封からのテンションが落ち着かないまま書き綴ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

正直、この程度の語りではKP J limitedの魅力をお伝え仕切ることは無理かとは思います。私自身も、まだまだこのカメラの魅力を体験し始めたばかりですし。

ただ本当にこのカメラが、素晴らしいカメラであること、そして情熱的なカメラであることだけは間違いありません。

 

私はカメラが大好きなのですが、KP J limitedを手にしたことでもっとカメラが好きになりました。こう記事を書いている間にも、このカメラを持って外に飛び出したくなってしまいますね。

素晴らしいカメラを、ありがとうございます。