シンプルで精巧な喜び。Rollei 35 LEDと、アクセサリーの楽しみ

2022年2月21日

こんばんは。「嗚呼、カメラ殿」第四回に登場いたしますは、小さな本体、丁寧に作り込まれた機構。

Rollei(ローライ)の小型フィルムカメラの一つRollei 35 LEDです。

 

人気の高いRollei35シリーズの中でも、特にスッキリとしたこの見た目。観賞価値が非常に高いですね。もちろん性能は「Rollei35級」なので、非常に高いもの。さらにアクセサリーを探すのも楽しくなってしまうという、本当に、本当に味わい深い一品から、このブログを始めさせていただきたいと思います。。

Rollei 35 LED

Rollei 35「シリーズ」は、フィルムカメラの世界でも名の通った製品ですのでご存じの方も多いかもしれません。

どのモデルも小型で精巧。さらに良い写りをするという……まさに名品と呼べるカメラ達ですね。

以下の135フィルムケースと並べた写真を見ていただいて分かる通り、本当に小型のカメラです。

rollei35LED

Rollei 35シリーズのカメラの製造国はドイツとシンガポールのものがありますが、今回の主役Rollei 35 LEDはシンガポール製となります。Rollei 35シリーズの中でも特にシンプルなこの見た目と、シンプルなフォントで描かれたLEDの文字。そして、天面真ん中にある露出計用の電池ボックスの蓋の輝きが、このモデルの個性を演出しています。

rollei35LED

モルトを使用していないこのカメラは劣化する箇所が少なく、安心して使い続けられると言うのも素晴らしいところでしょう。カメラ自体の作りが良いので、そういう意味でも安心感があります。

 

搭載されているレンズは「Triotar 40mm F3.5(トリオター)」というCarl Zeiss(カールツァイス)製の三群三枚のもの。rollei35LED

Rollei 35シリーズの中でも廉価版として作られたモデルに搭載されているTriotar。廉価版ながら非常にしっかりと写り、味もあるという人気の高いレンズです。

 

フィルター径は24mm。Rollei 35シリーズのは他に30.5mmのレンズであるSonnarを搭載しているモデルもあったりしますので、購入する際はご注意を。

以下の写真で使用しているのはWalz製、モノクロ用のイエローのフィルター。Walzのフィルターは作りが良いので、このカメラによく似合いますね。rollei35LED

少し厚みのあるフィルターですが、この厚みが以下の「板バネで挟み込むタイプのフード」にちょうどよく。

rollei35LED

しっかり噛み合ってくれるので、フードをつけたままピントリングを回すことができますよ。

このフードは、先程お話させていただいたとおり、板バネで挟みこむ機構をもっておりますので、ワンタッチで着脱可能です。そのおかげで速射性に優れコンパクトで収納しやすいというこのカメラの特性を損なわないので、とても気に入っております。

rollei35LED

このフードは使い出したばかりですので、現在ケラレが発生しないかテスト中だったりします。純正フードではないので、念の為という感じですね。多分大丈夫かと思いますが、どうなることでしょう。

そんな「撮ってみないとわからない」楽しみは、フィルム機ならではですね。

 

ストラップは以下の画像のとおり独特の金具で取り付けるタイプなので、専用品を使用しています。

rollei35LED

カメラとの接続箇所が一つだけの、シンプルなストラップ。これもこのカメラの携帯性を高める一つの要素と言えるでしょう。

 

私はその速射性を維持するため、スナップ撮影時はキャップをせずVanNuys(バンナイズ)というブランドのふわふわケースという製品に入れて持ち運んだりしています。

rollei35LED

レンズは沈胴式ですから、収めてしまえばとても薄くなりますからね。

 

キャップをしたい時は、フィルターと同じく24mmのねじ込み式のキャップを。

rollei35LED

しっかり取り付けることができるので、安心感がありますね。

 

こうしたアクセサリー選びが楽しいところも、Rollei 35 LEDの魅力の一つかと思います。小さいカメラに似合うアクセサリーを探し、どう仕上げるか。カメラ自体の性質を損なわないようにドレスアップするには、どうしたらよいか。そんな事を考えると、すぐに夜が明けてしまいますね。

 

このカメラは、電池を使用する機構、つまり露出計が使えなくても機械式のカメラとして使用可能です。

ファインダーにピント合わせ機能の無い目測カメラですから、露出計が動かないとなるとさらにシンプルなカメラになりますね。ネガフィルムを詰めて、直感的な撮影を楽しむというのもとても楽しいですよ。

 

また、Rollei 35 LEDは、触っていて楽しいカメラの一つでもあると思います。

特に、レンズの出し入れ。

シャッターチャージをしてからでないと、沈胴式のレンズをしまうことができないという独特の仕組みが癖になりますよね。

 

シャッターをチャージして、正面から見てレンズの左下の赤い印のあるボタンを押しながらレンズを回して縮める。

rollei35LED

その時の感触からも、このカメラの作りの良さがよく分かります…………と、語りだすとなかなか話を終わることが出来ないこのカメラ。

本当に、本当に素敵です。性能良し、質感良し、操作感良し、ドレスアップ楽し。そんな様々な素晴らしさがこの小さなボディに凝縮されているのですから、仕方ないと言えば仕方ないのですが……。

 

それでは本日も私の話にお付き合いいただき、ありがとうございました。

これからも素晴らしいカメラ、撮影用品たちについて語らせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。