TマウントとPマウントの違いメモ。対応アダプタが無い時の使い方など
嗚呼、カメラ殿をお読み頂き、ありがとうございます。
本日で第十一回、少しだけカメラについて語ることに慣れてきたようです。どうも最初は、機材に対しての思いが先走ってしまい、なかなか綺麗にまとまらず……。
今回も上手く語れるかどうかわかりませんが、何卒よろしくお願いいたします。
本日の主役は、TマウントとPマウント。
似て非なるこの2つのマウントについて、色々とメモしていこうというお話です。
TマウントとPマウントにご注意?
TマウントとPマウント。これはどちらもスクリュー式のマウントにつけられた名称です。どちらも径が42mmなのですが、M42マウントとも違うものです。
まず、Tマウント。
こちらは望遠鏡などでよく採用されているマウントになりますね。開発したのは、TAMRON(泰成光学)。電子接点などはありません。
ねじピッチは0.75mm(M42P0.75)。M42マウントのねじピッチ(1.0mm)とは違いますので、互換性もありません。
Tマウントの良いとことは、カメラで使用する際のアダプタの入手が容易であること。
ケンコー・トキナー、ビクセンよりアダプタが発売されていますので簡単に撮影に用いることができます。Tリング自体が、フランジバックの調整を担ってくれるわけですね。
ではPマウントはどうでしょうか。
こちらはケンコー製のソフトレンズやピンホールレンズなどに採用されているマウントです。ねじピッチ1.0mm(M42P1)と、M42マウントと同じではあるのですがM42マウントではありません。アダプタを使用することで、各種カメラで使用できるというTマウントによく似た仕様ではありますが、アダプタの種類がTマウントに比べると少ないので、ちょっと苦労するマウントと言えるでしょう。
M42とネジの仕様は同じですが、フランジバックが違いますのでアダプタを使用します。
アダプタがない場合、M42接写リングとマウントアダプタを組み合わせてフランジバック調整して使用するという技も使えます。ただこれは、フランジバックに余裕がある時だけしか使えないので、万能ではありません。
他の方法として、Pマウントアダプタを分解し内側の「ネジが切ってあるリング」だけをレンズに装着、使いたいマウントのTマウントアダプタを分解し「カメラボディと接続するための外側のリング」をとりはずし装着という、PとTのニコイチで対応することができます。(どちらもアダプタ外側に見える、3つの小さなネジを緩めるだけで簡単に分解できますので、精密ドライバ1本あれば大丈夫です。)
ただちょっとこの方法だと、無限遠が出ているか怪しいところもありますので……完璧とは言えないかもしれませんが。また、両アダプタ自体も同一メーカの製品(現状だと、TとP両方あるのはKenkoですね。)で揃えておいた方が無難です。
あと、これは私の手持ちの個体(上写真のレンズ)の話かもしれませんが「Tマウントの外側のリングをPマウントの内側リングに固定した状態」で回転させ、アダプタ全体を外そうとすると、力を強めに入れてもネジが回らず外れません。
無理に回すとレンズを痛めてしまう可能性があるので、私は内側のリングを外す時は「Pマウントの内側+Pマウントの外側」と、正式な組み合わせにしてから外しております。
正式な組み合わせだと、ちょっと力を入れるだけでアダプタ全体が外れますので安心ですね。
さて、本日はさらっとTとPの違いをまとめさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
どちらも魅力的なレンズが多いので、私の中では欠かせない存在です。またそれらのレンズも紹介させていただきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。